裏方
2025/9/3
2025/9/3
今に始まったことでもないが、
最近あまり前に出ないよう意識しているし、
前に出たくないし、なんなら裏方が落ち着くと感じている。
仕事柄、先頭に立たねばならないと勘違いしてきたけど、
そんなこともないなと、最近は考えるようになってきた。
長男が中学3年間続けてきた吹奏楽部の、今日は最終発表だ。
大きな大会ではなく、主に身内に向けたものなのかな?
そんな長男と、その親友の背中を見て、大きくなったなと実感する。
そんな彼に、何度もご飯を作り、保育園の送り迎えをし、寝かし付けたり起こしたりしてきた。
その事をつい先日のように覚えているけれど、
もう彼も15才になって、余裕で身長を超えられてしまった。
その間、第一線で仕事を頑張ってきたようにも思うけれど、
子育てにおいては、いつもサポート役として支えてきたようにも思う。
思えば仕事も一線だったのだろうか?
創造する、という意味ではメインだったかもしれないが、
施主さんが望む生活の一旦を担う、住宅というものの形を考える、1つの役割だったではないか。
自分がやってきたことといえば、そういった、いわば裏方仕事なのだろうと思う。
良いとか悪いとか、価値があるとか無いとかの基準ではなくて、
気質というか、どちらかと言えば向き不向きの話しかと思う。
生まれながらにして、人を引き付ける気質の人がいる。
逆に、パッとした印象はないが、スルメみたいに味わいが増す人がいる。
運動ができる人がいて、勉強ができる人がいて、
どちらが良くも悪くもなく、ただの『気質』なのだと思う。
人は、あれもこれも器用にできないものだと思う。
生まれて死ぬまで、おそらくほんの僅かしか成し得ないものだと思う。
だからこそ、自分の性格や気質を知って、自分が得意な分野で活動するのが良いと思った。
自分はもう『若者』の部類ではない。
だからというわけでもないが、表に出ず、裏に回りたいと切に願う。
君たちのその無鉄砲な意気込みと自信を、裏方から手助けしたいのだ。
先輩ぶるわけでもなく、純粋に応援したいし、期待したいのだ。
思えば自分も沢山の先輩方に支えられ、助けられてきた。
これからは逆だ。
人類は進化しているのだろうか?
同じことを繰り返しているのだろうか?
自分にはよく分からない。
一つ確かなのは、
自分にとっては家族が大切で、かけがいのないものだ。
彼らが無邪気に生き生きと、輝いてくれればこそ、
自分はここにいる『価値』を見いだせるのかもしれない。
こんな不完全な世の中で自分は、
結局大切なのは、家族であり、友人であり、近しい人たちなのだろうと思う。
さて明日も働いて、
夜は美味しいビールを飲もう。